約20年の間、我々は、complex PCIに取り組んできました。当初は、LMTとCTOがその主たるtargetでありました。20年前、LMTにPCIを行うことは大変なことでした。よほどの理由がなければ大変な非難をあびました。今や、LMTにPCIが行われても、誰一人驚く人はいません。それどころか、病変によっては、CABGよりもPCIが望ましいとする大規模試験の結果をみる時代になりました。CTOも同様で、PCIに対して批判的な意見を多く耳にしました。しかしDESがCTOに対するPCIの遠隔期成績を劇的に改善し、世界中でCTOにPCIを試みるようになりました。すると初期成績が残された問題となります。CTOに対してantegrade approachしかなかった時代、成功するか否かは、術者の技術に大きく依存し、誰もが同じ結果を得ることは困難でありました。この数年、retrograde approachにより、初期成功率は格段に向上しました。数々のdeviceの開発も相まって、手技そのものが標準化されてきました。今、CTO PCIは、標準化そして、技術の伝承、啓蒙の時代になろうとしていると思います。これはCTOに限ったことではありません。TOPIC2012においては、これまで同様にcomplexな症例にchallengingなPCIを行って参りますが、標準化を前提としたlogicalなPCIに主眼を置きたいと考えております。
もうひとつの大きなテーマがこれからの人材の育成です。今回もTOPICにおいても、若い医師を対象としたセッションが大いに盛り上がっている様子を目の当たりにしました。PCIの経験が少ない、あるいはこれから始めようとしている医師に対して情報提供をしていきます。PCIには、もちろんある程度の経験が必要です。しかし、経験症例数が多ければ上達するものではありません。知識や考え方が、経験を凌駕するのです。困難に直面したとき、合併症に遭遇したときに、多くの引き出しを持った術者ほど、問題を解決できるのです。また、こうしたことを未然に防ぐこともできるようになります。
併せてCo‐medicalセッションにも力を注ぎます。技師、ME、看護師そして医師すべてのレベルが向上することが、よりよいPCIにとって重要です。TOPIC 2012においては、さらに充実したセッションを提供すべく、新しい企画を考案中です。もし、皆様に良いアイディアがありましたらば、熱い3日間にすべく、是非、ご一報下さい。
皆様方のご参加を心よりお待ちしております。
TOkyo Percutaneous cardiovascular Intervention Conference
Course Director
朝倉 靖
落合 正彦
中村 正人
村松 俊哉